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2010年2月22日月曜日

クーリエ・ジャポンのCM撮影会に参加してきました!


昨日、「クーリエ・ジャポン」のCM撮影会に参加をさせていただきました。
きっかけは、いつもレビューを書いている「レビュープラス」さんからお誘いを受けたからでした。
ちょっと急な日程にも関わらず、6〜7名の方がいらっしゃって、楽しい撮影会でした。

写真OK、TwitterもOK!とのことでしたので、撮りまくりました。その写真を公開します。

クーリエ・ジャポン CM撮影の様子

スタジオ到着後、一緒にインタービューを受ける方と歓談中。
みなさんやっぱりクーリエ・ジャポンを持ってきいます。



待合室の様子。けっこうワイルドな置物が多いなーと思っていましたが、後でここがあんなことになるなんて…


お茶菓子として出していただいたドーナッツ。自然派のドーナッツで美味しかった!
(食いかけでゴメンナサイ)


いつもお世話になっているレビュープラスの社長さんと歓談中。
手前がさきほどのドーナッツ。iPhone所有の割合がひじょーに高かった!



実際に撮影をする場所への入り口&中の様子。
スタジオなので、照明とかは本格的!

スタジオの撮影セットはこんな感じ。
上でも書いていますが、「本物だ!テレビで見る撮影道具と一緒だ!!」とひとり興奮状態。女性の方はこのスタジオで撮影。


続いて、待合室を撮影スタジオに変更して、男性の撮影準備に入ります。
いよいよ私の出番が… (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


ちょっとわかりにくいですが、待合室&男性撮影分のスタジオ。
鞍とかバイクとか、バッファローのツノとか…。とにかく置いてある小物がワイルド。

男性陣撮影まで、女性が使っていたスタジオを待合室に変更。
レビュープラスのお二人。左の方が、先日青森まで突貫旅行をされた方です。ご苦労様でした!

クーリエ・ジャポンの広報担当の方。
高性能のカメラを手に取り、撮影してもらっています。カメラは詳しくないのですが、どうやら良いものらしく、話が盛り上がってました。

いよいよ本番。
始めて「マイク」をつけました。よくテレビのアナウンサーの方がつけられているようなマイクです。へー、こんなんなってるんだ!という感じ。

この後、本番撮影でした。
撮影中の姿もとってもらっているのですが、流石に顔は出せません…。ご容赦ください。m(__)m

男性用のワイルドなセットで撮影をおこないました。あんまりワイルドなんで、
「自分の部屋で撮影しましたってブログに書いたら?」
「こんな部屋で放送したら、どんだけの人なんだと思われるんでしょうね」
「三割増でいい男に映りますね!」
など、部屋のセットがそんな感じだったので、こんな会話に花が開きました。

で、本番。
途中、照明が熱くて汗がでてしまって、拭いてもらいましたがなんとか撮影終了しました。
何をしゃべってるか覚えていませんでした…。
途中、その話をもう一度お願いします!って言われたのですが、「あのー、忘れてしまいました‥」の一言。みなさん笑ってましたw



これが最後の写真です。
本番終了後、待合室に戻ってきました。
クーリエ・ジャポンさんの年間購読特別優待。ありがとうございます!

この後、もう一人いらっしゃったようなのですが、先に帰らせていただきました。
帰るときに、みなさんから「ありがとうございました!」とのお言葉をいただいたので、恐縮しながら、帰りました。帰り際はちょっと芸能人の気分を味わえました。

放送時期

これから放送枠の調整があるとのことでしたが、BS、CSの専門チャンネルを中心に流れるそうです。
地上波は地方のほうに流れる予定とのことで、ちょっと残念な気も…。
(みなさんに見られるのを喜んでいいのかどうか…)

ほんとにありがとうございました!

今回の機会を与えていただいた、クーリエ・ジャポンのご担当者様、レビュープラスのご担当者様、本当にありがとうございました。
貴重な体験をできて、ほんとうに楽しかったです!

2010年2月20日土曜日

【R+ レビュー】クーリエ・ジャポン 3月号 貧困大国(アメリカ)の真実


レビュープラスさんから今月も献本をいただきました!
今月の特集は「貧困大国(アメリカ)の真実」(!)というタイトルです。

自由の国、富める国、世界最大の国というイメージのアメリカ。
その大国の裏側を知る特集です。

この特集の責任編集は「堤未果」さん。
恥ずかしながら、この特集を見るまでは私は知らない方でした。
しかし、調べてみると、最近注目されているジャーナリストの方なのですね。
9.11をきっかけに、アメリカの事を書き始め、昨年は第56回日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞2009
の2つの賞を獲得されているそうです。注目のジャーナリストの方です。

アメリカの内情

今月号の特集は結構衝撃的です。
富める国、世界のリーダーのアメリカの内情がこんなに”ひどくなっている”とは、衝撃的でした。

・ひとりあたり約130ドル/月支給される「フードスタンプ(食料配給券)」の受給者が激増している。
アメリカ国民の12%がこの制度を利用して毎日の食事を取っているようです。

・民間医療保険に入っても医療問題が解決しない。
皆保険でない国で病院にいっても保険がきかないため、莫大な慰謝料を払わなくてはいけません。
例で取り上げられていたのが、「短期医療保険」に入っていたケース。長期保険が切れたタイミングで入る目的で作られている保険に継続的に入っているが、六ヶ月更新の保険で、なにかあったときには、「既往症」ということで保険金が払われないことも。

・学生が進学費用のために借金漬けに。 
これまで大学へいくために奨学金が充実していたアメリカの大学。金融危機後の資金繰りによる予算削減と、利益追求型にシフトしているため奨学金が受けにくくなり、だんだんと大学に行きにくくなっている。
経済的に難しくても、優秀であれば大学にいけたアメリカの大学だが、今後こういったことが続くと、間違いなく国際的な競争力が落ちてしまう。

・刑務所ビジネスの民営化
「圧倒的に安いコスト」でモノを生産できるとしたら…。モノを作っている会社の人であれば、飛びつきそうな話ですが、それは刑務所で生産されます。
刑務所が民間企業運営となり、その数が加速して増えていきます。入所者を確保するために積極的に逮捕してみたり、保護観察として長期間監視を行ったり。
安いコストでのモノの生産だけでなく広大な土地を利用した投資信託まで…
利益追求型のモデルを優先させてしまうと、従来の「更生施設」としての役割にキケンな変化が起こっているようです。

個人的には、豊かな、優秀な人がいる(医療も大学も)社会だと思っていたのですが、それらを支える仕組みがここまで荒んでいるとは思いませんでした。

アメリカはどこへ向かうのか?

期待と興奮を胸にオバマ大統領が就任して1年。期待が失望に、興奮が冷めて現実に戻っている様をみて、アメリカという国がどこに向かっているのかが最近気になっていたところに、この特集でした。

この特集を読んでみて、アメリカらしい、「利益追求型・合理的な考え方」が企業だけではなく、社会を構成する様々なところに入り込んでいることにより、いろんな弊害が発生ているのだなと思いました。


上記で上げた状況をみても、必ず出てくる言葉は「金融危機以後」。
金融危機でおかしくなった経済を柔軟に吸収することができず、そのまま利用者・国民に影響が出ているように思われました。

今後、世界の成長センターがアジアへとシフトしていくなかで、リーダーを維持したいアメリカが、中国その他のアジア各国に対してどのような考え方、行動に出てくるか。
その考え方の根幹にあるアメリカ社会の現状がこのような状況(もっと悪くなるかも)だと誤った対応をすることにならないかちょっと心配になってきました。

しかし、アメリカには良い面もあると信じています。

失敗からすばやく学んで軌道修正する力、新たな状況に対応する柔軟性、行動力、議論する力。

これらをもっているので、困難にあっても、先送りせず対応し、きっといまの問題が発生している状況を改善していくと思います。

読み終わって

今回の特集は「アメリカの今の本当の姿」を深く理解するよい内容(けっこう衝撃的でしたが)になっていたと思います。

報道で見るアメリカとはちがった角度(国民視線)でみるアメリカ社会。
アメリカ社会の数年後が日本の社会と言われていますが、いまのアメリカ社会をよく観察しておくことによって、これから日本がどのようになっていくのかがわかるかもしれません。


2010年1月17日日曜日

【R+ レビュー】クーリエ・ジャポン 2月号 次の、ITライフ。



レビュープラスからまた献本をいただきました!
毎回毎回ありがとうございます。聞くところによると、献本数も結構増えているようで、
雑誌の発送・レビューの確認・受賞者への連絡等々…オペレーションが大変そうですが頑張ってください!

さて、今回の号の特集は、次の、ITライフ。という特集です。
ここ数年のITの進化は凄まじく、ここ数年はAppleを筆頭にネットとプロダクトの掛け合わせでの革新がものすごいスピードで進んでいます。
今回の特集では、これからのITが、これから私たちの生活にどのように影響してくるか?を書いてあります。

どんなモノが取り上げられているか?


特集では、これらのモノが取り上げられていました。

■特集:目次
・Mobile 街で気になる情報は、すべてレンズ越しの世界で手に入る
・TV 番組の録画は必要なし 次世代テレビは ”検索” で!
・Music 音楽との ”出会い系サイト” が自分の好きな曲を教えてくれる
・Games クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない
・Books シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える
・Society 新たな政治家やビジネスも「バイラル・ループ」が創る
・Apple 天才ジョブズなきアップルが世界を変えられるか ?
・Microsoft マイクロソフトが本気で挑むスマートフォンを超えるモノ
・Google グーグルの次なる戦略とは ? スイスの極秘ラボから見た世界
・Twitter 量産される ”つぶやき” の分析がツイッターに巨万の富を生む

いま話題になっている、会社や社会の流れなどを各国の記事から引用しています。
(やはり殆どが欧米系の新聞・雑誌、ワイアードやニューヨーク・タイムズなどからでした)

これは!と思った記事

これは!おもしろい!と思った記事は、「・Games クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない」でした。
他の記事はIT系の会社に務めているせいか、ほぼ毎日の動きを追っていて、予測がつくものだったのですが、このゲームの記事は面白かったです。

いまの据え置き型のゲームビジネスを破壊する「オンライブ」というゲームを紹介しています。 
このゲームは、ネット上にストリーミングされてくるゲームを操作するものということです。
いまの据え置き形のゲーム機・コントローラーが必要なく、高画質のゲームがネット上で利用できるようなもののようです。

現在でもオンラインゲームはあるのですが、据え置き型のゲーム機を購入しなくてはいけなかったり、当然ソフトウェアも
必要になったり。アクションはタイミングがちょっとずれたりなど、いまいちな面があります。
オンライブのサービスを利用すれば、こういった制限はなくなるとの事です。

これまでのゲーム業界は据え置き形のハードウェア+ソフトウェアで市場を拡大してきましたが、後数年もすると
こういった「オンライン型」のゲームが増えてくるのかもしれません。

現在でも、ネット経由でゲームがダウンロードできたり、オンラインで対戦したりする仕組みがありますが、このオンライブはその業界を破壊するかも。と書いてあります。実際に体験したことはありませんが、相当なモノなのかもしれません。
まだまだゲーム業界からは目が離せなさそうです。

今年は電子書籍元年の…はず

それともう1点触れておきたい記事があります。
・Books シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える」です。

電子書籍が今年ほんとうに花が咲きそうな予感がします。
その理由は、「ハードウェア環境が整いつつある」「既存ビジネスが小さくなってきていて、デジタル化を行わざるをえない」と考えているからです。

ハードウェアは、AmazonのKindleが本格的に販売を開始したこと、
(まだ発売になっていませんが)AppleがタブレットPCを発売すること、iPhoneの普及により、電子書籍への抵抗が下がっていること…などなど、ハードウェアに関する進化のおかげで
電子書籍を配信・購読する環境が整ってきていると考えています。

そして、昨年の休刊ラッシュ・新聞各社の赤字・出版会社の赤字などを見てわかるように、既存ビジネスが小さくなってきています。
ユーザー(購入者)のニーズにあっていない雑誌を出しているのか、ネットの拡大による影響なのかは、ここでは書きませんが、これまでのビジネスとは「違うやり方」をしなければいけない時期にきていると思います。
そこで、流通コストも削れて、課金もできる仕組みをもった、上記ハードウェアの仕組みが生きてくるのではないかと思っています。

その環境が整うのが今年。
来年・再来年には、紙での出版が少なくなっているかもしれません。
そういう意味では、この記事は、今後数年で起こる出来事をほぼ正確に予測していると考えられます。

今号もものすごくおもしろかった!

これまでクーリエ・ジャポンのレビューをしてきたのですが、IT系の話ということもあって、今月号は特に読みやすかったです。
業界以外の方でも読みやすくなっている内容ですし、今後私たちの生活がどのように変わるのかがある程度の精度をもって書かれているので、
今後の指針になる号ではないかと思います。

ぜひ、数年後(5年後)とかに、「2010年はこんな予測をしていました!今はこうなっています!」という比較記事を書いてもらえると
面白いかもしれませんね。
ぜひ、今月号は買って読んでみてください!



2009年12月20日日曜日

【R+ レビュー】 クーリエ・ジャポン 1月号 2009年TIMEが選ぶ 世界の発明品 BEST50



クーリエ・ジャポンの4回目のレビューです。
今回はベルリンの壁が崩壊してから20周年のベルリン特集 「新世紀ベルリン」がメインの号です。

メインはベルリンの特集なのですが、今日レビューしたい特集は「2009年TIMEが選ぶ 世界の発明品 BEST50」です。
今年発明された発明品の中で、あのTIME紙が選んだ発明品が紹介されています。

TIME紙が選んだ世界の発明品


TOP50の発明品の中で、私がこれだ!と思ったのをピックアップしてみます。

・次世代ロケット アレス
 スペースシャトルの後継機、アレス。スペースシャトルは近年中に退役することが決まっているようで、
 次のロケットを開発されていたようです。
 ご存知の方は知っているかもしれませんが、そのフォルムはサターン型にそっくり。ロケット形なのです。
 全長も100メートルということで、かなり大きくなっています。(比較図で自由の女神が73メートルという
 事を知ったのも始めてでしたw)
 
・コントローラーなしのゲーム
 これはゲーマー、そして一般ユーザーの裾野をまた広げそうな発明だと思います。
 コントローラーなしのゲームをマイクロソフトが発明したそうです。
 その名も「プロジェクト・ナタル」。人間の動作に反応してゲームが操作できるとの
 ことです。
 Wiiのコントローラーもゲームをする人の裾野を広げましたが、このコントローラーが
 できると、もっと簡単にできるので、ゲームをする人が増えるかもしれません。

・電気眼
 簡単にいうと、義眼ではなく、ちゃんと映像がみえる義眼。
 「盲人は小型カメラ付きのメガネをかける。カメラからチップに画像を送り、チップがその画像を脳に
 送る」という仕組みのようで、目が見えない人でもちゃんと映像を見ることができるようです。
 いまはレーシックのように、直接目のレンズに手を入れていますが、このような装置ができると
 よいかもしれませんんえ。

・携帯超音波検査装置
 GEのグループ会社 GEHealthCareがつくった、超小型のCTスキャンのようなもの。
 これまでは大規模な装置を利用してでしかできなかった検査が小さな機械でできるよう
 になっています。形は携帯電話のようにコンパクト。
 小さくなったけど、性能は通常の機械を同じぐらいだそうです。こういう小型化がすすむと
 災害時などの医療行為の質がどんどんかわってくるでしょうね。

・羽なし扇風機
 これはもう有名かもしれません。ダイソン社が掃除機につづいて発明した、羽なし扇風機。
 まだ私は実物をみていないのですが、これはすごいですねー。子どもが遊んで指を突っ込むことも
 ないし。もうちょっと安くなって、家庭に届くようになるとよいですね。

・万人向けの一輪車
 小学生のころ、一輪車を練習したけど、どうしても乗れなかった… そんな人の夢を叶える
 万能の一輪車(誰でも乗れそう!)が発明されています。しかもHONDAから!
 セグウェイのように、体の傾きだけで操作する一輪車。
 広い敷地を利用する仕事や、新しいスポーツができるかもしれませんね!

これ以外にもこんなことができるんだ!と驚く発明が今年されています。(HIVの特効薬とかね)
人間の発明する力というのに、ただただ驚きです。
来年も驚くような発明ができくると考えると、わくわくしますね。

こういった記事は日本ではなかなか見られないので、ほんとに勉強になります!

今月号もボリューム感たっぷりのクーリエ


今月号はこの特集に加えて、ベルリンの壁が崩壊してから20年の特集を茂木先生と一緒に取材されて
いる特集が掲載されています。
ベルリンの今と昔がかなりのボリュームで約30ページ近く取り上げられています。
政治的な話からスポーツ、政治、芸術までベルリンの今を取り上げていますので、ドイツに興味が
ある方はぜひ購読してみてください!この1冊で世界でなにが起きているか一目でわかります!




2009年11月16日月曜日

【R+ レビュー】クーリエ・ジャポン 12月号 創刊4周年記念号



クーリエ・ジャポン 12月号のレビューです。
今回もレビュープラスさんからの献本です。
今回のレビューはいつものレビューとちょっと違って、一つの特集記事に特化してビューをしてみたいと思います。

前回までのレビューは、雑誌全体を眺めて、記事をピックアップし、それについてコメントを書いていたのですが、
後で読み返してみて、やっぱりどうしても中身が薄い印象を自分で受けてしまいました。

ですので、今回は、その反省を行った上で、気になった1章にスポットライトを当ててレビューをしてみます。

金融危機とは何だったのか?


巻頭の特集ではなく、この記事が気になりました。

アメリカ発の金融危機からちょうど1年。まだ影響が残る金融危機についての特集がこの記事です。
全部で3章仕立てになっており、リーマンに関わる人たちについてまとめてあります。
 1.金融危機の発端となった、”リーマンブラザース”のCEO:リチャード・ファルド氏の近況
 2.4人のリーマン社員の金融危機後のそれぞれの生活。
 3.ポール・クルーグマン氏の”経済学者たちはなぜ間違えたのか?”

1.リチャード・ファルド氏の近況については、なかなか日本では報道されないので、興味深かったです。
破綻したCEOがいまどこで何をしいてるのか?
「だがファルドはすぐに巻き返しを画策した。08年10月21日にはニューヨーク州にマトリックス・アドバイザーズの開業を登録した」
「また同月、彼はリーマンのCEO執務室を出て、アルバレン&マーサルのオフィスに移った。リーマン時代よりも狭く、トイレも控え室もなかった」
「「私は起きたことの責任を受け入れ、深く反省してきた。(この傷が)言えることは決してないだろう」」
「(近くのゴルフクラブに顔を出している)以前はいかにもCEOらしい雰囲気があった。でも最近は尊大な態度もあまり見なくなったわね」
と記事では伝えています。

途中文面にも出てくるのですが、アメリカ政府はAIGを救済し、リーマンは見捨てたのか?それは「死んでも理解できない」ということを言っています。その意見は同意です。

後にAIGを潰してしまうと連鎖反応で金融システムが誘拐してしまうということを言われていますが、本当だったのでしょうか?
このことについては、やはりファルド氏は最後の最後まで理解ができないのかもしれませんし、世界中の大多数の人も理解できないでしょう。

こうやってみると、リーマンは金融危機の発端と見られますが、アメリカの資本主義の原理・原則に乗っ取った商売をしているにも
関わらず、破綻の責任をおわされてしまったように思われます。

ファルド氏はいまでも健在で、次のビジネスを行っており、やる気はまだあるようです。

2.の4人のリーマン社員の話。
リーマン時代と同じ仕事を見つけた人、リーマン時代に作った趣味に生きる人、小さなガソリンスタンドを営んでいる人、就職活動をしている人・・・
リーマンが破綻した後のそれぞれの人生を送っていますが、どれも暗いタッチで描かれており、前向きな話がでてきていない印象でした。
いまの不況の原因はリーマンが発端だ、という意識が少なからず世間にはあるかもしれないので、それで苦労されているのかもしれません。

3.経済学者の話
「だれも予測ができなかった」とされる今回の金融危機。経済学者の中でもこの好景気の中で反対意見を出しても、取り上げられなかったようです。
すばらしい経済モデルが完成され、市場自体が安定性・自立性を持ったという理解でいたようです。

「人間が抱えるすべての問題には、必ず簡単な解決法がある。それは、きれいに整っていてもっともらしく、そして間違っている」
と最後の章あたりでまとめられています。
まさにその通りで、「人間は間違える」ということを前提で物事を考えておかないと、後になって大変な目に遭ってしまう。
そのようなことは、だれしも実生活でに十分に経験していると思うので、その原則を忘れないように。と警告しているようです。

この特集を読んで


この特集が目に入ったとき、「もうあれから1年なのか・・・」という思いが頭をよぎりました。
リーマンブラザースの印象的なサイネージの映像がひっきりなしにテレビに出ていたころから1年。
その間に政治的・経済的に大きく変わった1年だったと思います。(日本もアメリカも)

その当事者(まさに中心にいた人々)の現状の様子をかいま見れて、よかったと思います。

ただ、「誰も自分のせいだと思っていないこと」が一番印象に残りました。
「AIGが救済されたのにリーマンは救済されなかった」
「会社の指示にしたがった」
「予測ができなかった」

と、関係者一同が口をそろえて、「私に責任はなかった」と言っているように感じました。
日本でも山一証券が倒産した際に社長が涙を流していたシーンが印象的で、「破綻は自分の責任です」話していましたが、
関係者が責任の回避をしているように見えるのは、文化の違いなのかなと思いました。

これ以外でもおもしろい特集


これ以外の特集でもおもしろいモノがいくつかあります。
 ・大特集「世界が見た日本」
 ・オバマ大統領「シークレットサービス」の舞台裏 ←これはおもしろいです
 ・人はなぜウィキペディアに書き込まなくなったのか? 
ぜひ、読んでみてください。

世界を俯瞰する雑誌


レビュープラスから献本がくるようになってから、読み始めるようになったクーリエ・ジャポンですが、世界を俯瞰するのにちょうどよい雑誌だと思いました。
まさに、いまなにが起こっているか?を1冊で読める雑誌はなかなかないと思います。

また、世界から見た日本の記事も読めるので、日本人、日本という国がどのように見られているかが海外視点で書かれているため、おもしろく、知識としてしっていても損はないかと思います。

ぜひ本屋でも図書館でも、目にとまったら一度手にとって見てみてください。



2009年10月21日水曜日

【R+ レビュー】クーリエジャポン 11月号 坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来



レビュープラスから献本がとどきました。
クーリエジャポン 10月号に続き、11月号 ”坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来”という見出しです。

前回は勝間さんの責任編集による「アフリカ」特集でしたが、今回はいま注目されている環境問題について、坂本さんが切り込んでいるようです。
坂本さん自体、環境問題にはかなりの関心をお持ちのようです。
(話はそれますが、写真がかっこいい・・・ こんな大人になりたいものです)

では、さっそくいつものように、注目した記事をピックアップしてみます。

今回気になった記事


・あの”目立ちたがり屋”を見かけない理由
 世界最強の女性と言われていたクリントン国務長官のはなし。全面的にでてこないので、どこにいったのでしょうか?とのことですが、ちゃんと後ろで仕事をしているとのことです。
 チームプレーに徹し、実務家となっているようです。やっぱりできる人はなにをやらせてもうまくやるのですね・・・

・世界が採点する”HATOYAMA”
 前号の引き続き、鳩山政権についての海外主要記事の翻訳。韓国やアメリカのTIMEなどから翻訳されています。韓国・アメリカ・イギリス・中国の主要雑誌からの記事からですが、おおむね鳩山政権の評価は高いようです。
 「政治哲学」、「組閣人事」、「経済」などの政治課題について主要メディアの採点がついていて、どの課題の対応について評価できるか、できないかがわかりやすく表示されています。

・世界が採点する”HATOYAMA” > 千葉景子法相の就任によって日本に「死刑廃止」の道が開けた
 鳩山政権の特集で私が気になったところは、この記事です。

 日本は先進国の中でも死刑制度が残っている数少ない国とのことです。死刑進行についても直前まで死刑囚には知らされず、執行後に遺族には連絡が行くというプロセスになっているようです。

 そういったプロセスになっているとは今まで知りませんでした。死刑判決を受けたとはいえ、数時間前に言われるのはかなり残酷だと思いす。伝えたいことも伝えられないまま執行されてしまうので、本人は無念が残るのではないかと思います。
 また、こういった不透明なやり方について、きちんと開示されていなかった(教育の課程でも)のも驚きました。

 今度の法相は死刑制度を反対の立場の方のようなので、死刑制度の廃止に動くかも・・・という記事内容です。
 
・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来
 世界的ミュージシャンの坂本龍一さんがまとめている今回の特集。なかなか読み応えがあります。
 坂本さんのインタビューで、「人類は幼年期にある」という段落がなかなか興味深かったです。
 「僕は、人の一生にたとえると、人類はまだ「幼年期」にあたると考えています。原子力などの科学技術をもてあますなど危なっかしいところはあっても、人類は若く希望があると思うんです。」
 坂本さんらしい、一言だと思いました。まだ大人になりきれていない人類と言うことで、まだ成長の可能性があるから、もっと高い次元に進もうよ。と行っているように思われます。
 
・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > 気候変動シュミレーション 「地球の温度が4℃あがったら・・・」
 地球温暖化が叫ばれていますが、じゃ、実際どのくらいあがれば、どのぐらいの影響になるのか?を記事にしてあります。
 気候が6℃あがると、海面が大きく上昇し、今のロシアあたりは緑が生い茂るようになり、アジアは干ばつ地帯になるようです。
 日本はというと・・・ 当然海面が大きく上昇しているので、今の日本とは大きく姿をかえているのではないでしょうか。
 ちなみに、植物が育たないので、いまのような放牧ができないので、肉は食べられないのではないか・・・(T_T)とのことです。これは深刻な問題です。

・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > 地球にも難民にもやさしいエコ・ツール「太陽熱コンロ」
 これは便利かも!と思った一品。太陽熱を集めて、コンロにしてしまっています。パラボラアンテナのような形をした集光器に鍋などをのせて熱することができるモノです。
 燃料(灯油など)を使わないし、CO2も排出しない、クリーンな太陽熱を利用して調理をする。電気やガスもないようなところで有れば、かなり便利なツールになると思います。

・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > すでに20億人が定員オーバー? 人口増こそ最大の環境問題だ
 増えすぎてしまうであろう人類。いまの地球の資源で養っていけるのか?この記事で答えが出ています。
 エコロジカルフットプリントという方法論で疑問に答えてくれた。地球の資源で養うことができる人口は「約50億人」すでに人口が多すぎるという結果になっています。

 2つの因子(人口と消費)という側面でみると、これまでは消費しかみてこなかった人類。どっちをとるのか、早急に決めないといけないようだ。

 この記事でもう一つ気になったことがあります。
 人口抑制政策を行っている国がまだあり、増加し続けているということです。(70年代:39カ国、07年時点:69カ国)
 中国の一人っ子政策は有名ですが、イランや、タイ、コスタリカ、チュニジア、ベトナムなども行っているのですね。知りませんでした・・・。
 産めよ、増やせよという政策も一丁一端ですね。
 ともあれ、人口爆発は避けられない事態なので、どうにかして対処をしていかなくてはいけない課題です。

・森へ還ろう。五感をさます旅へ
 長野県 小諸市にルイヴィトンが森をつくりました。5代目当主 パトリッ・ルイ・ヴィトンと坂本さんが対談をしています。

大きな地図で見る

 「森にくると、普段キャッチしないようなものを脳が感じます・・・」と言われているように、私も森に入ると、普段とは違うモノを感じることがあります。
 坂本さんが「脳がリセットする」という気持ちを言われていますが、その気持ちに近いような気がします。
 また、ヴィトンさんもフランスに森をもっていて、時々散策にいかれるとのことでした。

全体的な感想


今回の内容も非常にボリュームが多く、かつ内容も濃かったです。

上に上げた内容以外にも、現代の中国の若者を特集した「80后」や、政治・経済ニュースなど、多岐の分野にわたって網羅的に掲載がしてあり、一通り読むだけでおなかいっぱいですw

今回が2度目のレビューなのですが、「いま世界で何が起こっているのか?」をわかりやすく説明してあるため、この雑誌の魅力がますます増してきたように思われます。

今回も含め、レビュープラスでは、「レビューコンテスト」を実施されているようです。
この機会に参加してみてはいかがでしょうか?

最後に・・・


実は、この号についてはぎりぎりまで手元に配送されてきませんでした。
何が原因だったかというと、レビュープラスのアカウントに自分のマンションの名前を入れ忘れていたからでした・・・
レビュワーのみなさんも雑誌が届かない!という自体が発生したら、まずアカウント編集をチェックしてみてください。
(レビュープラスのスタッフのみなさま、ご迷惑をおかけしました!)


2009年9月20日日曜日

【R+ レビュー】クーリエジャポン 2009年10月号



たて続けにR+より、献本をいただきました!
やっぱり、雑誌が届くとうれしいものですね。
しかもいただいたものだから、しっかりとレビューを書かないと!と思っちゃうので、ほかの雑誌を買った時よりも真剣に読んでいます。

今回は、「クーリエジャポン」。最近でも書店でよく見かけるようになった雑誌です。
高級感があり、写真も相当よく撮れているものを利用されていて、見ているだけでも楽しい雑誌です。

しかも、知らなかったのですが、世界中の雑誌から記事を厳選して掲載をしているようです!すごい!
クーリエジャポン>メディアマップ

今回も、クーリエジャポン 10月号の中で気になった記事をピックアップして、感想をつけたいと思います。

今回気になった記事


・給与から引かれる税金の割合がもっとも高い国は?
 ー 日本も税金は高い高い!と思ってたけど、実は、ベルギーが一番高いそうです。(56% !)知らなかった!

・世界が見た日本の"CHANGE"
 ー 各国の日本の政権交代に関する記事を集めた特集です。日本のテレビ番組・新聞では書かれないような内容が書いてあります。各国独自の視点で書いてあるので、その国の事情と、日本という切り口で書いてあるで、とても勉強になります。(特にお隣、韓国の見方はおもしろい)

・いま、なぜ「アフリカ」なのか
 ー 勝間和代さんが責任編集をしたという特集記事。日本人にとっては本当に遠い「アフリカ」という大陸。その大陸について特集をしてあります。
 ー p46、47の「データで見えてくるアフリカの真実」というグラフは、アメリカの現状を俯瞰する上で、非常にわかりやすくまとまっています。

・いま、なぜ「アフリカ」なのか > 携帯一つで貧困は撲滅できるか!? オンライン化で激変する大陸
 ー 携帯電話がアフリカの貧困を撲滅できるかも?という記事。これまでは、情報の取得コストが非常に高かったため、農作物の生産者が適切な価格を知ることができず、不当に買いたたかれていた。
  しかし、情報の入手コストが低減したことによって、適正価格を知ることができ、貧困が少なくなるようです。
  日本では、情報コストが非常にやすいので、このようなことはあまり気になりませんでしたが、この記事をしってびっくりしました。

・いま、なぜ「アフリカ」なのか > アフリカの病人を西欧で診察する"Eドクター"と医療の新時代。
 ー ネットを利用しての遠隔治療の現場のレポート。なかなか興味深いです。日本では地域間での解決で同じようなことをやろうとしていますが、これは大陸間でやっている話。スケールがでかいですが、未来をかいま見た感じでした。

・いま、なぜ「アフリカ」なのか > 埋もれた才能の「原石」からアインシュタインを探せ!
 ー アフリカの教育の話。アフリカ中の優秀な人材を南アフリカの大学に集めて研究をさせ、アフリカの問題を解決できるような人材を育成しているようです。日本でもちょうど高校無償化など教育に関する話題が多くなってきていますが、
  教育コストは、「現状のコストではなく未来への投資」(と思っている)なので、この取り組みによって、近い将来、アフリカが大きく変わるのでは無いか?と期待させる記事です。

・"崖っぷち"でも、こうすれば、日本の「雑誌」は再生できる
 ー 日本の雑誌が売れていません。その処方箋がIT雑誌・サイトによく出てこられる佐々木さんが書いています。出版の未来をデジタルな視点を持って書いています。

・フェースブックやツイッターは莫大な利益を上げられるか?
 ー ネットの世界で急激に大きくなってきているこの両サイト。このサイト実は両方とも明確なビジネスプラン(お金儲けの方法)を持っていません。ネットでは広告モデルと課金モデルでのビジネスモデルが盛んですが、それをやってしまうと、ユーザーが離れるおそれも。
 バランス感覚が大事!という記事です。

全体的な感想


今回はじめて真剣に読んだ「クーリエジャポン」。なかなか読み応えがあるボリュームで、かつ世界中の記事から厳選されているので、世の中の動きや考え方などがわかりやすかったです。
読み通して感じたのが、「非常に親しみやすかった」ということでした。なぜこのような感情を持ったのか、よく考えてみたら、全体の構成が「ニューズウィーク」に似ていることに気がつきました。
世界情勢や、各国の事情。文化や本、ビジネスまで。網羅的に掲載をしているので、似たような編集傾向のニューズウィークと似ている!と思ったのかもしれません。

クーリエジャポンは前々から名前は知っていたのですが、しっかり読んだのは今回が初めて。
レビューコンテストもやられているようなので、レビュワーに選ばれたら、がんばって書いてみようと思います。