2009年10月21日水曜日

【R+ レビュー】クーリエジャポン 11月号 坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来



レビュープラスから献本がとどきました。
クーリエジャポン 10月号に続き、11月号 ”坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来”という見出しです。

前回は勝間さんの責任編集による「アフリカ」特集でしたが、今回はいま注目されている環境問題について、坂本さんが切り込んでいるようです。
坂本さん自体、環境問題にはかなりの関心をお持ちのようです。
(話はそれますが、写真がかっこいい・・・ こんな大人になりたいものです)

では、さっそくいつものように、注目した記事をピックアップしてみます。

今回気になった記事


・あの”目立ちたがり屋”を見かけない理由
 世界最強の女性と言われていたクリントン国務長官のはなし。全面的にでてこないので、どこにいったのでしょうか?とのことですが、ちゃんと後ろで仕事をしているとのことです。
 チームプレーに徹し、実務家となっているようです。やっぱりできる人はなにをやらせてもうまくやるのですね・・・

・世界が採点する”HATOYAMA”
 前号の引き続き、鳩山政権についての海外主要記事の翻訳。韓国やアメリカのTIMEなどから翻訳されています。韓国・アメリカ・イギリス・中国の主要雑誌からの記事からですが、おおむね鳩山政権の評価は高いようです。
 「政治哲学」、「組閣人事」、「経済」などの政治課題について主要メディアの採点がついていて、どの課題の対応について評価できるか、できないかがわかりやすく表示されています。

・世界が採点する”HATOYAMA” > 千葉景子法相の就任によって日本に「死刑廃止」の道が開けた
 鳩山政権の特集で私が気になったところは、この記事です。

 日本は先進国の中でも死刑制度が残っている数少ない国とのことです。死刑進行についても直前まで死刑囚には知らされず、執行後に遺族には連絡が行くというプロセスになっているようです。

 そういったプロセスになっているとは今まで知りませんでした。死刑判決を受けたとはいえ、数時間前に言われるのはかなり残酷だと思いす。伝えたいことも伝えられないまま執行されてしまうので、本人は無念が残るのではないかと思います。
 また、こういった不透明なやり方について、きちんと開示されていなかった(教育の課程でも)のも驚きました。

 今度の法相は死刑制度を反対の立場の方のようなので、死刑制度の廃止に動くかも・・・という記事内容です。
 
・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来
 世界的ミュージシャンの坂本龍一さんがまとめている今回の特集。なかなか読み応えがあります。
 坂本さんのインタビューで、「人類は幼年期にある」という段落がなかなか興味深かったです。
 「僕は、人の一生にたとえると、人類はまだ「幼年期」にあたると考えています。原子力などの科学技術をもてあますなど危なっかしいところはあっても、人類は若く希望があると思うんです。」
 坂本さんらしい、一言だと思いました。まだ大人になりきれていない人類と言うことで、まだ成長の可能性があるから、もっと高い次元に進もうよ。と行っているように思われます。
 
・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > 気候変動シュミレーション 「地球の温度が4℃あがったら・・・」
 地球温暖化が叫ばれていますが、じゃ、実際どのくらいあがれば、どのぐらいの影響になるのか?を記事にしてあります。
 気候が6℃あがると、海面が大きく上昇し、今のロシアあたりは緑が生い茂るようになり、アジアは干ばつ地帯になるようです。
 日本はというと・・・ 当然海面が大きく上昇しているので、今の日本とは大きく姿をかえているのではないでしょうか。
 ちなみに、植物が育たないので、いまのような放牧ができないので、肉は食べられないのではないか・・・(T_T)とのことです。これは深刻な問題です。

・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > 地球にも難民にもやさしいエコ・ツール「太陽熱コンロ」
 これは便利かも!と思った一品。太陽熱を集めて、コンロにしてしまっています。パラボラアンテナのような形をした集光器に鍋などをのせて熱することができるモノです。
 燃料(灯油など)を使わないし、CO2も排出しない、クリーンな太陽熱を利用して調理をする。電気やガスもないようなところで有れば、かなり便利なツールになると思います。

・坂本龍一 責任編集 サステナブルな文明へ 森と地球の未来 > すでに20億人が定員オーバー? 人口増こそ最大の環境問題だ
 増えすぎてしまうであろう人類。いまの地球の資源で養っていけるのか?この記事で答えが出ています。
 エコロジカルフットプリントという方法論で疑問に答えてくれた。地球の資源で養うことができる人口は「約50億人」すでに人口が多すぎるという結果になっています。

 2つの因子(人口と消費)という側面でみると、これまでは消費しかみてこなかった人類。どっちをとるのか、早急に決めないといけないようだ。

 この記事でもう一つ気になったことがあります。
 人口抑制政策を行っている国がまだあり、増加し続けているということです。(70年代:39カ国、07年時点:69カ国)
 中国の一人っ子政策は有名ですが、イランや、タイ、コスタリカ、チュニジア、ベトナムなども行っているのですね。知りませんでした・・・。
 産めよ、増やせよという政策も一丁一端ですね。
 ともあれ、人口爆発は避けられない事態なので、どうにかして対処をしていかなくてはいけない課題です。

・森へ還ろう。五感をさます旅へ
 長野県 小諸市にルイヴィトンが森をつくりました。5代目当主 パトリッ・ルイ・ヴィトンと坂本さんが対談をしています。

大きな地図で見る

 「森にくると、普段キャッチしないようなものを脳が感じます・・・」と言われているように、私も森に入ると、普段とは違うモノを感じることがあります。
 坂本さんが「脳がリセットする」という気持ちを言われていますが、その気持ちに近いような気がします。
 また、ヴィトンさんもフランスに森をもっていて、時々散策にいかれるとのことでした。

全体的な感想


今回の内容も非常にボリュームが多く、かつ内容も濃かったです。

上に上げた内容以外にも、現代の中国の若者を特集した「80后」や、政治・経済ニュースなど、多岐の分野にわたって網羅的に掲載がしてあり、一通り読むだけでおなかいっぱいですw

今回が2度目のレビューなのですが、「いま世界で何が起こっているのか?」をわかりやすく説明してあるため、この雑誌の魅力がますます増してきたように思われます。

今回も含め、レビュープラスでは、「レビューコンテスト」を実施されているようです。
この機会に参加してみてはいかがでしょうか?

最後に・・・


実は、この号についてはぎりぎりまで手元に配送されてきませんでした。
何が原因だったかというと、レビュープラスのアカウントに自分のマンションの名前を入れ忘れていたからでした・・・
レビュワーのみなさんも雑誌が届かない!という自体が発生したら、まずアカウント編集をチェックしてみてください。
(レビュープラスのスタッフのみなさま、ご迷惑をおかけしました!)


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