2010年1月4日月曜日

松本方哉さんの「突然妻が倒れたら」を読んでみた。



昨日書いた記事の中で取り上げた本をもうちょっと詳細に書いてみました。

フジテレビのニュース番組に出演されていた、松本方哉さんをご存知でしょうか?
夜11時台の「ニュースJAPAN」に滝川クリステルさんと一緒に番組に出演されていました。
しかしながら、突然、番組に出演されなくなってしまいました。
覚えていらっしゃる方も多いかと思うのですが、その時松本さんの身に何が起こっていたのかが一冊の本になって出版されていましたので、買って読んでみました。





本の内容


番組を降板されたのが、2007年11月。そこから2009年春までの家庭のことが赤裸々に語られています。
番組を降板した理由は「家族の看病」。
その記録が約200ページにわたって生々しく書いてあります。病気のことや、医療制度、自分・家族の心情まで、事細かに記述してあり、当事者だから書けた内容ではないかと思います。

なぜこのような本を書こうかと思われた理由は、「くも膜下出血について、こういった本(家族の手記など)がなかったため」と書かれています。
家族が命にかかわる病気になったその時、どのような行動をすればよいか、そしてリハビリではどのようなことを行えば
よいか、具体的に書いてあり、参考になる一方、家族の気持ちも詳細に記してあるので、その時にどういう感情になるかも手にとるように分かります。

クールな人だったと思ってました


ニュースキャスターをされている方は、冷静に物事に対処されるのかと思っていたのですが、家族が命にかかわる病気になった時は
冷静になっていられないようです。心の動揺、精神的な疲れ、妻がやっていた「家の司令塔」としての役割、仕事のこと…
これまで分担していた作業が一気に肩にのっかてくる。
そのプレッシャーはかなりのモノ(考えただけでも大変)なのに、それをやっていかなければならない心情がよく表されています。

テレビの画面を通して見る松本さんは、どんな事でも冷静に受け止められる方かと思っていたのですが、本を読む限りは私たちを
そんなに変わらない、普通の方なのだと強く思いました。
私も家族がこのような状態になれば、冷静にはなっていられません。

身内にも同じような状況がありました


実は身内にも同じような状況がありました。
父が小脳あたりの血管が破けてしまい、一時は危ない状況でした。
手術を行い、一命は取り留めて、リハビリを行い、今は家にもどっていて生活をしています。
ただ、嚥下が弱く、口から食べ物は取れない状況です。

松本さんの奥さんも同じような状況だと思うのですが、介護が本当に大変です。
まさに本に書いてある事と、私が体験したことが同じように書かれていたので、感情移入をしてしまいます。

また、本の中で指摘されている介護の問題も、同じような生活をしている方にとっては本当に大きい問題だといえます。
早く解決をして欲しいです。

読んでおいて損はない


この手の病気はいつ発症するかわからないので、この本は健康なうちから読んでおいた方がよいかも。と思いました。
自分が発症するかもしれないし、家族が発症するかもしれません。
その時に、どんな気持ちになるのか?、どんなことをすればよいのか?を教えてくれる1冊だと思います。

0 件のコメント: