2010年1月17日日曜日

【R+ レビュー】クーリエ・ジャポン 2月号 次の、ITライフ。



レビュープラスからまた献本をいただきました!
毎回毎回ありがとうございます。聞くところによると、献本数も結構増えているようで、
雑誌の発送・レビューの確認・受賞者への連絡等々…オペレーションが大変そうですが頑張ってください!

さて、今回の号の特集は、次の、ITライフ。という特集です。
ここ数年のITの進化は凄まじく、ここ数年はAppleを筆頭にネットとプロダクトの掛け合わせでの革新がものすごいスピードで進んでいます。
今回の特集では、これからのITが、これから私たちの生活にどのように影響してくるか?を書いてあります。

どんなモノが取り上げられているか?


特集では、これらのモノが取り上げられていました。

■特集:目次
・Mobile 街で気になる情報は、すべてレンズ越しの世界で手に入る
・TV 番組の録画は必要なし 次世代テレビは ”検索” で!
・Music 音楽との ”出会い系サイト” が自分の好きな曲を教えてくれる
・Games クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない
・Books シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える
・Society 新たな政治家やビジネスも「バイラル・ループ」が創る
・Apple 天才ジョブズなきアップルが世界を変えられるか ?
・Microsoft マイクロソフトが本気で挑むスマートフォンを超えるモノ
・Google グーグルの次なる戦略とは ? スイスの極秘ラボから見た世界
・Twitter 量産される ”つぶやき” の分析がツイッターに巨万の富を生む

いま話題になっている、会社や社会の流れなどを各国の記事から引用しています。
(やはり殆どが欧米系の新聞・雑誌、ワイアードやニューヨーク・タイムズなどからでした)

これは!と思った記事

これは!おもしろい!と思った記事は、「・Games クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない」でした。
他の記事はIT系の会社に務めているせいか、ほぼ毎日の動きを追っていて、予測がつくものだったのですが、このゲームの記事は面白かったです。

いまの据え置き型のゲームビジネスを破壊する「オンライブ」というゲームを紹介しています。 
このゲームは、ネット上にストリーミングされてくるゲームを操作するものということです。
いまの据え置き形のゲーム機・コントローラーが必要なく、高画質のゲームがネット上で利用できるようなもののようです。

現在でもオンラインゲームはあるのですが、据え置き型のゲーム機を購入しなくてはいけなかったり、当然ソフトウェアも
必要になったり。アクションはタイミングがちょっとずれたりなど、いまいちな面があります。
オンライブのサービスを利用すれば、こういった制限はなくなるとの事です。

これまでのゲーム業界は据え置き形のハードウェア+ソフトウェアで市場を拡大してきましたが、後数年もすると
こういった「オンライン型」のゲームが増えてくるのかもしれません。

現在でも、ネット経由でゲームがダウンロードできたり、オンラインで対戦したりする仕組みがありますが、このオンライブはその業界を破壊するかも。と書いてあります。実際に体験したことはありませんが、相当なモノなのかもしれません。
まだまだゲーム業界からは目が離せなさそうです。

今年は電子書籍元年の…はず

それともう1点触れておきたい記事があります。
・Books シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える」です。

電子書籍が今年ほんとうに花が咲きそうな予感がします。
その理由は、「ハードウェア環境が整いつつある」「既存ビジネスが小さくなってきていて、デジタル化を行わざるをえない」と考えているからです。

ハードウェアは、AmazonのKindleが本格的に販売を開始したこと、
(まだ発売になっていませんが)AppleがタブレットPCを発売すること、iPhoneの普及により、電子書籍への抵抗が下がっていること…などなど、ハードウェアに関する進化のおかげで
電子書籍を配信・購読する環境が整ってきていると考えています。

そして、昨年の休刊ラッシュ・新聞各社の赤字・出版会社の赤字などを見てわかるように、既存ビジネスが小さくなってきています。
ユーザー(購入者)のニーズにあっていない雑誌を出しているのか、ネットの拡大による影響なのかは、ここでは書きませんが、これまでのビジネスとは「違うやり方」をしなければいけない時期にきていると思います。
そこで、流通コストも削れて、課金もできる仕組みをもった、上記ハードウェアの仕組みが生きてくるのではないかと思っています。

その環境が整うのが今年。
来年・再来年には、紙での出版が少なくなっているかもしれません。
そういう意味では、この記事は、今後数年で起こる出来事をほぼ正確に予測していると考えられます。

今号もものすごくおもしろかった!

これまでクーリエ・ジャポンのレビューをしてきたのですが、IT系の話ということもあって、今月号は特に読みやすかったです。
業界以外の方でも読みやすくなっている内容ですし、今後私たちの生活がどのように変わるのかがある程度の精度をもって書かれているので、
今後の指針になる号ではないかと思います。

ぜひ、数年後(5年後)とかに、「2010年はこんな予測をしていました!今はこうなっています!」という比較記事を書いてもらえると
面白いかもしれませんね。
ぜひ、今月号は買って読んでみてください!



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